June 27th Wednesday:日本の社会問題

最近、というか随分前のニュースだが少し気になっていたニュースがあったのでこの場を持って少し考えてみたい。約2年前、東大出身から電通に新卒で入社した女性が職場でのパワハラからのストレスで自殺したニュースだ。彼女の経歴を見る限り彼女のレジュメはとても綺麗なものだった。静岡のトップレベルの高校を卒業し東大を経てあの一流企業電通に入社。しかし彼女は週に1ヶ月100時間以上からの過労にも関わらず受ける上司からの厳しいパワハラに耐えきれず自ら命を絶った。インターネットや周囲との会話から、私は世間ではこのニュースに対して2つの意見に分かれていると考える。一方は電通がブラック組織で彼女の命を奪ったという完全に電通を責める意見。もう一方は残業100時間以上など一流企業では当たり前、彼女の経歴からして挫折を経験してこなかったから耐えられなかっただけだという意見。2つ目の意見はとても厳しく心の無いもののように思えるかもしれないが、確かに一流企業に務める私の親族を見ている限り彼らは死ぬ気で働いている、そしてもちろん職場での上司からの厳しい言葉は彼らにとっても日常茶飯事なものである。しかしこの2つ目の意見はとても"conservative" & "narrow-minded" なものに思える。彼らが同じことを経験しているからと言ってそれが正しい職場のあり方とは限らないからである。もっと広い視野で物事を見るべきだ。海外では朝9時から5時までしか働かないスタイルが当たり前で、これは少し働かすぎじゃ無いかと思うが、それは私が過労労働が当たり前という日本での教育を両親から受けてきたからである。私は更に彼女の上司が彼女にかけたパワハラの言葉に深い疑問を抱いた。その言葉は残業続きで寝ていない彼女に対して”なぜそんなに目が充血しているのか””髪が汚い””お前の残業は無意味”などと言った言葉だ。これを聞いた時私は電通の新入社員の教育に問題がある思った。確かに彼女はきっと美人で賢くて東大を卒業するまでずっと挫折というものを経験してこなかったメンタルの弱さというものもあるかもしれない。が、この上司がかけた彼女へのパワハラメッセージはとても”無駄”もしくは頭の悪いものだと思う。それらの言葉を投げかけるのではなく。他に彼女を一流社員として成長させるための意味ある言葉を選ぶことはできなかったのか。彼女へのパワハラへの時間を使うなら彼女を成長させることに時間を使うべきだったのでは無いか?まあまとめると私が言いたいのは人間は学生時代にいろんなチャレンジをしてもう少し挫折を経験したりメンタルを鍛えるべきということ、そしてもう1つは企業選びの大切さ。一流企業だからだけで大学卒業後の企業を選んではいけない。きちんと新入社員の教育が行き届いている一流企業を選ぶべきである。まあこれをいうのは簡単なんだが実行はもちろんとても難しく、過労死やパワハラというのは日本のこれからの大きな社会問題である。